トップメッセージ

当社グループが属するエレクトロニクス業界は、AIやクラウドを核とする先端分野の需要が堅調に推移する一方、地政学リスクや米中摩擦の影響に加え、半導体市場では主要メーカーが生産能力を従来世代から次世代メモリへとシフトする「世代交代」が進み、一部製品で供給のひっ迫が生じています。こうした外部環境の変化は、サプライチェーンの安定性確保と技術進化の取り込みを同時に求める、難易度の高い経営課題をもたらしています。
当社グループは、2021年3月期より着手した「収益構造改革」を継続し、本事業年度を総仕上げの最終年度と位置づけています。経営資源の最適化と持続的な企業価値向上を目指し、販売構成のバランス強化を通じて、事業ポートフォリオの最適化を図っています。こうした取り組みによりエレクトロニクス商社として、調達力(グローバルな需給局面に応じたソーシング・在庫運用)と技術対応力(設計・評価・量産立上げの支援)の両輪を一層強化し、お客様の開発・生産活動を支える存在価値を高めてまいります。
また、既存ビジネスを着実に強化しつつ、データセンタやAI、IoTなどのDX領域、GX関連分野など、成長が期待される新たな市場への挑戦を積極的に進めています。こうした取り組みを通じて、多様な事業領域を組み合わせたバランスあるビジネスミックスを構築し、外部環境の変化に柔軟に対応できる安定的な成長基盤を築いてまいります。
今後も、健全な財務基盤の維持、資本コストを意識した経営、リスク管理の徹底、機動的な事業投資とともに、適切な株主還元を継続的に検討・実行してまいります。株主・投資家の皆さまには、当社の中長期的な企業価値の向上と持続的な成長に、引き続きのご期待を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長
鈴木 淳
